
先進的な冷却技術によりエネルギー効率と水使用効率を向上、Empyrionの「環境配慮設計」に基づく持続可能なデジタルインフラへの取り組みを後押し
2025年9月4日 — 米国、シンガポール、ソウル — 次世代デジタルインフラプラットフォームであるEmpyrion Digitalは本日、Nortek Data Center Coolingが新たに発表したStatePoint®液冷技術を、ソウルにある同社の旗艦施設・KR1江南データセンター(GDC)に導入したことを発表しました。今回の統合は、両社が持続可能かつ高性能なインフラをグローバルにAIおよびHPCワークロード向けに提供するという共通のコミットメントを示しています。
StatePointは、Nortekが開発した受賞歴を持つハイブリッド液冷技術の最新版であり、ハイパースケール、コロケーション、エンタープライズ事業者の進化するニーズに応えるべく設計されています。熱性能・水効率・電力効率・コスト性能すべてにおいて前例のない改善を提供し、AI対応環境にとって非常に魅力的なソリューションとなっています。このシステムは、液体-空気間のエネルギー交換器と膜式の蒸発冷却技術を採用し、機械的冷却を最小限に抑えながら水の消費量を大幅に削減します。
StatePointの導入により、GDCは韓国の従来の基準を大きく下回る最適なPUE(電力使用効率)およびWUE(水使用効率)を実現し、国内で最も効率的なデータセンターの一つとなっています。このプラットフォームはモジュール設計により、リアドア熱交換器やチップ直結液冷(DLC)システムとの統合が可能で、次世代のAI革新にも完全に対応可能な構成となっています。
Empyrion Digitalのチーフストラテジーオフィサー(製品・インフラ担当)、チェ・ヨンソク氏は次のように述べています:「Nortek DCCとの協業は、AI対応かつ環境配慮設計のデータセンターを提供するという長期的な取り組みの始まりです。StatePointを既存のインフラに統合することで、当社アセット全体の運用効率における新たなベンチマークを設定しており、今後のアジアでの展開においてもNortek DCCとの連携をさらに深めてまいります。」
GDCは、ソウル・瑞草区・陽宰洞に位置し、30,714平方メートルの敷地を有し、江南地区における10年以上ぶりの新設データセンターです。IT負荷29.4MWの仕様で設計されており、エネルギー消費の大きいAIおよびHPCアプリケーションに対応しつつ、地域の持続可能性重視の潮流にも適合しています。
Nortek DCCのCEO、カリン・オーバーストリート氏は次のように述べました:「Empyrion Digitalの江南施設へのStatePoint導入をお手伝いできることを大変誇りに思います。StatePointは、AIおよびHPCの厳しい要求を満たしつつ、エネルギーと水の使用を削減することを目的に設計されました。本プロジェクトは、先進的なインフラと目的志向のイノベーションが融合したとき、どのような可能性が生まれるかを示す好例であり、韓国におけるデータセンターの持続可能性と性能基準の向上に貢献できることを光栄に思います。」
KR1 GDCは、SG1 Dodidに続くEmpyrionの2件目のデータセンタープロジェクトであり、2025年8月より稼働開始予定です。
詳細は以下のURLをご覧ください:https://www.nortekdatacenter.com/statepoint/