- 不動産分野において開発経験豊富な日本の大手金融サービスグループ企業と提携によりエンピリオン・デジタルは、日本での事業展開を進めます
- アジア地域の中核市場における新しい拠点の確立より、地域で最も競争力のある東京にデジタルインフラストラクチャープラットフォームの構築を目指します
シンガポールおよび東京、2024年8月30日 -- 次世代デジタルインフラストラクチャープラットフォームのEmpyrion Digital(エンピリオン・デジタル)は本日、日本最大級の金融サービスグループ企業との間で、拘束力を持つ契約を締結し、東京中心部において25MWのAI対応データセンター(JP1)を開発いたします。
この戦略的提携により、エンピリオン・デジタルは初めて日本へ進出いたします。これは、デジタルインフラストラクチャーの需要が堅調でありながら、データセンターに適した土地と電力の供給が限られているアジアの中核市場である東京のプレゼンス拡大に注力していることを強調するものであります。
東京は世界最大級のTier 1データセンター市場です。日本国内では、東京が最大の接続拠点となっており、現在の市場規模は904 MWに上る[1]とも言われております。東京のコロケーション市場は、人工知能(AI)や5Gの導入、クラウド・サービス、金融テクノロジー、電子商取引の需要増加に伴う大幅な拡大を反映し、2023年から2028年にかけて年間9.2%で成長すると予測されております[2]。
環境に配慮したAI対応の施設
JP1東京データセンターは、大手町、インターネット・エクスチェンジ、東京中心部から5 km以内の優れたネットワーク及び通信ファイバー接続を備えた戦略的な場所に位置し、延床面積約21,000平方メートルの5階建ての建物を想定しておりますが、必要な電力を確保しており、生成AIとハイパフォーマンス・コンピューティングのワークロードをサポートするAI対応システムの受け入れを可能とするセンターとして設計されております。また、ネットワークキャリア中立型のTier IIIとなる当該施設は、エネルギーと水の使用効率を改善し、環境への影響を十分に配慮した高度な冷却技術を装備する予定でおります。
エンピリオン・デジタルのCEO、Mark Fong氏は次のように述べています。「エンピリオン・デジタルにとって日本市場への参入は重要なマイルストーンとなります。 日本はアジアのデジタル・イノベーションにとって鍵となる市場であり、私たちは、東京のJP1を通じてその成長に貢献できることを嬉しく思っています。 また今回の日本への進出は、ネットワーク持続の可能性と革新性を継続的に向上させながら、大規模な顧客の多様なニーズを満たし、将来を見据えたワールドクラスのデジタルインフラストラクチャーを提供する先駆けとなるという、当社グループの取り組みを強く表すものです。」
Fong氏はさらに次のように付け加えます。「私たちの目標は、アジアで最も競争力のあるデジタルインフラストラクチャープラットフォームを構築し、顧客のニーズの高まりに応えることです。当社は、受賞歴のあるデータセンターをシンガポールで所有・運営してきた実績があり、ソウルの江南では韓国KR1データセンターの建設を順調に進めています。私たちは、今回の東京への投資を足がかりに、東京及び大阪における将来のビジネスチャンスを活かす態勢を整えています。」
Seraya Partners(スラヤ・パートナーズ)のマネージング・パートナー兼CIOであるJames Chern氏は次のようにコメントしています。「世界第4位の経済大国である日本は、インフラストラクチャーの重要な投資先であり続けています。スラヤ・パートナーズは、JP1東京のような優れた資産を確保する上でエンピリオンを支援できることを嬉しく思います。これにより、当社のチームは、高度に差別化されたプロジェクトを考案・進展させる能力を実証できると考えています。」
JP1東京データ・センターは、2025年に建設を開始し、2027年後半までに稼働できるようにする予定でおります。
エンピリオン・デジタルは、アジアの大手インフラ・ファンドであるセラヤ・パートナーズによって2021年に設立されました。このプラットフォームは現在、シンガポールで7.7 MWのデータセンターを運営しており、韓国のソウルに29.4 MWのデータセンターを建設しているほか、さらに多くの市場を開発中です。
[1] Source: CBRE. Based on historical IT Capacity as of Q4 2023
[2] Source: Structure Research